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N-Caster:名古屋

2012
07/02

古典文学のすゝめ

こんにちは!日本文化学科3年あおさんです!(^O^)

今回はあおさんがゼミで専攻もしている、古典文学について
すこしお話したいと思います!古典マニアですわたし。笑

 

古典が大好きな方も、苦手な方も、ぜひぜひ目を通していってください!
今回は『とはずがたり』という作品についてちょこっとばかし…

 

 

『とはずがたり』とは!
鎌倉時代中期〜後期頃に後深草院二条が綴った、女性日記文学の代表的作品です
 

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(画像/参照HP『和風フリー素材・ましうし堂』http://www2u.biglobe.ne.jp/~masi-usi/)


実は現在確認されている古典文学の中で、女性が自分の心中や身の回り、異性関係などについて細かく記した作品は少なく、『とはずがたり』は古典世界の女性の有様に関する重要な資料でもあるのです(^O^)

 

☆☆☆

さて、本編について軽くご説明を!

『とはずがたり』は、簡単に言えば筆者である後深草院二条の恋愛遍歴のお話です
お相手は様々で、男性に逆らうことのできない弱い女性の立場が生々しく描かれています

 

メインの登場人物のご紹介をしておきましょう(^^)

 

☆主人公(筆者):後深草院二条

 後深草院の女房。村上天皇の子孫であり、臣籍降下した村上源氏の一族。子供の頃から後深草院に寵愛されるも、恋してはならない相手と恋をしてしまったり、後深草院に暗黙される形で他の男性と契りを結んでしまったり、こと恋愛に関して心労の絶えないヒロインです。

 

後深草院

 二条の主人。幼い自分に仕えていた二条の母親・典侍大(すけだい)に恋をしていたが、典侍大は結婚してしまったため、せめて彼女の子供を自分の元に…と、二条を生まれる前から愛していた(と本人は豪語している)。少し子供っぽい人物で、二条を傍に置きたがると思えばつれなくして他の男性のもとに行かせたりと、とにかく二条の心の一番奥深くにいる人物。

 

 


雪の曙(おそらく西園寺実兼だとされている)


 皇室と関係の深い藤原氏西園寺家の人。正室がいるが、二条と恋に落ちてしまい密通をする。ちなみに二条と恋仲になったのは、二条が後深草院と関係を持つ前なので、二条が最初に恋をした人物でもある。個人的な主観でみると、二条が一番信頼の気持ちを持った相手かもしれません。堅実で一途、イメージするならそんな好青年、という感じです(^O^)

 

 


有明の月(おそらく性助法親王だとされている)

皇室付きの僧侶。仁和寺の御室(最高位の僧侶)。実は後深草院の腹違いの兄弟二条にひどく思いを寄せ、情熱的にアタックし続け、最初は無理矢理付き合わせるも、その変わらぬ情熱的な愛に二条の気持ちも引き寄せたが、病気で亡くなってしまう。二条と交換した小袖を着て埋葬されることを望んだり、「来世は六道輪廻を抜けられなくていいからもう一度あなたと一緒にいたい」と願うなど、すこし病み気味。

 

 

 

数多くいる登場人物の中で、メインの4人だけをピックアップしましたが、すでにすごい関係図となっております(笑)

 

では、お話の大きな概要だけ箇条書きでぱぱっとみていきましょう!♪

・二条14歳、雪の曙と
・「14年間待ちわびた」と後深草院に迫られ、関係をもつ。後深草院の寵人に。
・雪の曙と密通
・二条、有明の月に思いを寄せられる
・近衛大殿に口説かれ、関係をもたされる。後深草院は分かっているはずなのに知らんぷり。
・有明の月との子供を出産
・有明の月、逝去
・二条、西行に憧れ、出家して旅に出る
・岩清水にて後深草院と再会
・後深草院、逝去
・二条、那智で早くに亡くなった父や、離れている娘の夢を見る

とっても大雑把ですが以上が流れです!

ここまででどうでしょう?
古典文学も、要するに文学なんです!とっても楽しめると思いませんか?(^O^)☆
 

全てに関して細かく記すと、とんでもない文量になってしまうので、ほんとうに軽く撫でる程度の記事ですが、
もしこれで興味を持っていただけたのならば、ぜひ『とはずがたり』読んでみてくださいね!
マンガ版もあるので、気軽に読みたい方は是非そちらでも!(※マンガ版は表現の都合上ある程度の脚色もあります)
 

☆☆☆

 

それでは最後にもうひとつだけお勉強…

二条は物語冒頭に、「人に見せるようなものでもないので、赤裸裸に書きます」といったニュアンスのことを書いています。
では何故、人に見せるつもりのない日記の中の登場人物に、わざわざ〝雪の曙〟や〝有明の月〟といったような仮名をつけたのでしょう?
自分が振り返って読むだけのつもりなら、本名で書いたって問題はないですよね?

 

fumitukue2.jpg
(画像/参照HP『四季の素材 十五夜』http://ju-goya.com/index.html)

 

答えは簡単、もちろん推測ですが、二条は最初からこの『とはずがたり』という日記を、人に見られる体で書いていたからでしょう。

こういった点なども見ていくと、楽しみ方は無限大ですね!♪
古典の世界は、確固たる資料がない限り全て推測の域をでません、答えの可能性が幾重にも広がる分野です
だからこそ想像はふくらみ、読むわたしたちをとても楽しませてくれます!
 

 

古典大好きなあおさんは皆様に古典を愛してほしいです。笑
ちなみに今回の記事、あおさんの主観的感想も入り交じっているので、完璧に正確とは言いがたい描写もありますゆえ、気になる方は是非調べてみてください☆

また機会がありましたら他の古典文学も紹介していきたいと思います!
長々と失礼しました!それでは!


 

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