n-cast+

国際交流

N-Caster:名古屋

2011
09/26

フランス滞在記2

オルリー空港では、語学の衰えを痛感させられた。

Easyjetという格安航空会社のネットチケットを私は事前に用意していた。

ちなみにパリ、スイス間は約7500円。手荷物の重量・数量規定が厳しいものの、大変魅力的な値段である。

預け荷物を余分に持って行きたい際は、一つにつき手数料(2000円くらい)を払う。ここで数量分払われないと、空港で50払うはめになる。

 

私はここでミスをした。

小さなトランクと肩掛け鞄を携帯しながら、機内持ち込みの手荷物は一人二つまでOK!と勝手に予想し、手数料を大きな預け荷物用一つ分しか払っていなかった。ここではメジャーな航空会社の習慣は通用しなかった。

受付嬢(モロッコ系の強気系美女。「キャサリン」と呼ぼう。)「▽×●〇50・・・〇」

恥ずかしいことに、私はチェックインという通例儀式で、キャサリンが突如浴びせてきた言葉について行けなかった。

しかし荷物に関することを言われていることと、「50を払わなければいけません」と言われたのは理解できた。

『つまりは手荷物が多くて規定外だから、搭乗口で50払えってことか』

その様に理解し、搭乗口へ。

 

すると、そこにいるのはまたしてもキャサリン。

私の方を呆れた顔で見ている。何と優しさの無い女性であろうか。

 

キャサリン「Can you speak English?(英語話せる?)」

私「Yes?

キャサリン「Put your bag in your baggage!(バッグをトランクに入れて!)」

 

つまり「あなたは預け荷物一つ分の手数料を払いましたが、手荷物は二つお持ちです。それを一つにまとめないと50の違約金を払うことになるので荷物を一つにまとめてください」。

彼女はこれを私のために延々と言ってくれていたのだ。

キャサリンの優しさが身に染みる。

 

しかしトランクには荷物がいっぱい。

手荷物も荷物がいっぱい。

 

私はキャサリンに応えるため、パスポートを口に咥え、搭乗者の列の横で早急に作業を始めた。

滴る汗、間抜けな姿。パスポートに付着するよだれ。

まつ毛の長い小さな子供が、怯えた目で「お父さん、あの人何?」と聞いている。

 

お土産用の「出前一丁煮込みラーメン味噌味(箱入り)」と研究用の書籍『国際デザイン史』、成田で衝動買いし機内で爆笑した漫画『テルマエロマエ2巻』、そして待ち時間スティングの名曲「I am English man in NY」を文字って「I am Japanese girl in Paris」とか考えながら、ドヤ顔で使ったカエル型の指圧棒。

これらの思い出深い品々が完全に邪魔になっている。

 

荷物との格闘は15分に及び、遂に、遂に私は勝利した。

闘いに勝利した喜び、疲労感。

爽やかにキャサリンへ「ありがとう」、キャサリンの「OK」と共にクールな笑み。

 

疲れ切った身体で私はジュネーブへ飛び立った。

 

ジュネーブがフランスとスイスの国境付近にあるため、ジュネーブ空港はフランス側出口とスイス側出口に分かれている。

そんなことも調べていかず危うくフランス側に出てしまいそうな危機を乗り越えながら、私は今こうしてジュネーブのホテルでブログを書いている。

 

上記の全ては「ジュネーブで時計博物館に行きたい」、ただそれだけのための道のりである。

 

続く。

 

リナ

このページのTOPに戻る ▲

n-cast+に関する最新情報をRSSで取得

< 2011年09月 >
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

ncast+編集局

ncast+編集局

南山大学学生入試広報スタッフとは世を忍ぶ仮の姿。果たしてその実態は…!?
あなたの生活に+を届ける【エヌ・キャスター】の姿をお見せします☆