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経済学部ミニ公開セミナー★最終
こんにちは。
法学部の田中です。
寒さがさらに激しくなってきましたね。
体調管理して、しっかり勉強し、
最高のコンディションで試験に挑めるか否か,も,一つの試験であると思います。
手洗いうがいの他、寝るときの服装にも気をつけて充実した日々を送ってくださいね♪
さて、今回は
名古屋キャンパスにて開催中の
『南山大学経済学部創立50周年記念連続ミニ公開セミナー』
の様子をお届けしたいと思います。
南山大学では様々な公開セミナーや記念イベントを開催しています。
大学内を歩いていると絶え間なく掲示板が置かれ、学会や講演の案内があります。
皆さんが南山大学の学生になった後も
そういった“貴重な機会”を活かして学んでいっていただきたいと思います。
「21世紀の国際情勢と日本‐『世界がもし100人の村だったら』を考える‐」
と題され講演されたのは、経済学部の唐澤幸雄准教授。
10月23日11:00?の講演を担当されました。
『世界がもし100人の村だったら』と題された文章は、
もしかしたら皆さんもご存じではないでしょうか。
これはインターネット上でチェーンメールのように広まって、
世界的に流布した世界の人々の相互理解、相互受容を訴えかける
「世界村」(en:global village)について示唆を与える文章のことであり、
2001年前後から世界的に広まりました。
一時ブームを生んだので、私の世代で知らない人はいないといってもいいほどの文章でした。
原文はアメリカのドネラ・メドウス教授の『村の現状報告』というエッセイであり、
元は世界を1000人の村に例えたものでしたが、
ネットで出回るうちにある文が削除されたり、加筆されたりしながら
100人に縮小され当時の文章が出来上がっています。
唐澤准教授は、この文章の現在版
…つまり出回った頃から約10年を経た現在の世界情勢を100人の村に例えた文章を持ち出し、
「世界における経済格差は年々拡大しているように見える」と語りました。
実際に例示された数字を聴いて私自身も驚愕しました。
どれだけ多くの富を少数の人間が支配しているのか。
大学教育を受けられるのは100人のうちの1人。
つまり私たちはそれだけの知識層とも言えるのです。
果たして、私はその恵まれた境遇にいながら
社会全体に対してどれだけ貢献できているのか。
圧縮された世界を知ることで客観的な自分の立ち位置・すべきことが見えてくるような気がします。
また国際貿易の標準的理論である「比較優位の原理」を持ち出し、
自由貿易をしていれば世界全体としては生産性が向上し
輸出国も輸入国にもメリットがあると話されました。
デビット・リカードの提唱した「比較優位の原理」は
「政治・経済」等の科目でも出題される重要事項だったと思いますので、
受験生の皆さん!要チェックですよ♪
自由貿易を推し進める唐澤先生の話を聴いて、私はある質問をしました。
「しかし、保護貿易…つまり関税などによって
国内産業・雇用が守られているのではないですか。」
回答としては、
“それは一つの事実であるし、特に中小零細企業にとっては厳しい。
しかし、社会全体としては自由貿易をすることで
世界の格差は小さくなり、格差は減っていくのです。
中小零細企業に対しては、国内対策として政府が対応するべきであり、
自由貿易を阻害する政策を行うべきではありません。”
と話されました。
先進国が途上国と貿易を行わなかったり、モノの価値に差が出るのは「生産要素の違い」であり、
その生産要素とは技術であり、その技術は教育なのです。
確かに、“小さく軽く高性能”が求められるような機器をつくるためには
それに見合った部品を作れねば話になりません。
私はそんな講演を聴きながら、
「“技術立国”と呼ばれてきた日本が現在では理系離れが叫ばれ、
同時に各大学の世界におけるランキングも下落しているという現状」
を思い出し危機感を覚えました。
現在の就職難も間違いなく大学生の能力の欠如から起こっていることだと思います。
「日本も下り坂だね。」「この先が心配だよ。」
なんて話すような人間には絶対にならないでください。
これからの日本や世界の社会を創るのは私たち若い世代なのです。
社会の問題に対して他人事のようにとらえるのは非常に情けないことだと思います。
…なんて説教臭くなってしまいましたが、
大学で何をどのように学んでいくのかということの指針になることだと思います。
常に当事者意識を持って現状の生活に取り組んでいってくださいね♪
そうすれば未来は明るい!!笑
今回が、法学部田中がお送りする最後の経済学セミナー中継なりますが、
まず、非常に充実した時間を過ごさせて下さった
経済学部の先生の方々に感謝を申し上げたいと思います。
そして、読者の皆さま方!
多くの方が読むのだと意識することで、より講義に集中できましたし、
記事を書くという作業は知識の定着にも役立ちます。
“法学部生”として“経済学部”の講義を受けることで
皆さんにより近い立場でお話を展開できること、
そして自分自身に対しても刺激を与えようと想い、
記者に立候補し、担当させていただきました。
私自身色々勉強の足りないことが多いことを再認識し、新たな刺激が知識欲を呼び起こします。
本当に貴重な時間をありがとうございました!!
これからも学生生活に関する記事は色々アップしていきますのでよろしくおねがいします♪
Check it out!!!!
法学部田中