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N-Caster:名古屋

2010
08/13

フランス日記 仮面の裏側 

 こんにちは。パリに来てすでに10カ月目に突入したピエ・ノワールでございます。

今回は私、パリの化けの皮をはがしにかかりたいと思います。たまにはシュールもいいでしょう

豪華絢爛な光景はまさに私たち日本人がイメージするパリの光景。

しかしそれはあくまでイメージであり、現実とのギャップがそこにはありました…

フランス日記 仮面の裏側.jpg

 まず確信を持って言える事、ここはものすごい格差社会ということ。

  
まるでドレスコードがあるかのような華やかさで有名なモンテーニュ大通り。
両側にはルイ・ヴィトンを始めとする高級ブランド店が立ち並び、
オシャレなカフェやホテル、劇場なんかが軒を連ね、
それにふさわしいマダムにムッシューがそこを優雅に歩いている。
その豪華絢爛な光景はまさに私たち日本人がイメージするパリの光景。
  
しかしそれはあくまでイメージ。現実は違う。
どこへ行ってもものごいが多いのがパリ
道端に座り込んで道を行き交う人々にものごいをする。
日本ではこういった人はほとんどいないため
免疫のない私はいつもこういう人々の前を通るたびに心が痛む。
その一方でなぜ一日座り込んでいるだけで自分の力でどうにかしようと頑張らないのか、
仕事を選ばなければ仕事ならあるはずだ。と思ったりもするが…
 
メトロに乗ったら乗ったで、いきなり自分の悲劇的な生い立ちについて演説する人々。
 
「私は会社で一生懸命頑張っていたのに首にされたんだ。
子供も2人いる。この悲劇をわかってくれる人はどうぞ僕に恵みを!」
 
RER(パリ近郊列車)なんかに乗って
パリの少し郊外の治安が悪いところに行くとここは本当にフランスなのかと自問してしまうほど。
そこに住んでいる大多数人がアフリカなどの地域からフランスにやってきたいわゆる移民の人々。
そこに着いた瞬間、自然に私の手は自分のカバンをガードするくらい、負のオーラを感じる。
貧困が人を凶暴にすることもあるのか、この地区では度々暴動事件も起きてしまっているのが事実だ。
彼らが仕事に就きにくい理由としてはやはり移民、
とくにアフリカ系アラブ系に対する差別が背景にある。
 
フランスというのは意外にも移民国家。
2010年2月に行われた国民調査によると、約30%のフランス人が両親、祖父祖母、
またはその上の代の先祖の出身が外国ということだ。もはやフランス人とは何か。
という疑問が出てきてしまうくらいだ。
出生地主義を取るフランスではフランスで生まれさえすれば
フランス国籍を取得できフランス人となる。
たとえ見た目がおもいっきりアジア系だったり、黒人だったりアラブ系であったりしても。
13区には大型中華系マーケットがあり、中国人がたくさん住んでいる。
そこ地区の幼稚園なんかを覗いてみると3分の1はアジア系のフランス人の子だ。
 
移民問題で社会が不安定なフランス。
新聞やニュースの中には至るところにアイデンティティーに関する話題を見つけることができる。
慣習や宗教の違い、歴史的背景・・・
この問題は根が深いだけに解決の糸はまだ当分見つかりそうにない。
 
今回のフランスチームのワールドカップの試合は
そんなフランスの状態を映し出しているように思えたのは私だけじゃないはずだ。
もしパリに来る人がいたらこういった現実を来る前から
少しは知って免疫をつけておくことをお勧めします。

それでは、また★

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南山大学学生入試広報スタッフとは世を忍ぶ仮の姿。果たしてその実態は…!?
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