2009
12/25
12/25
映画製作ロケ奇談④「大切なこととは」
「今からこの部屋の音を録ります。
皆さん静かにしていて下さいね。」
“部屋の音”ってどんな音なのか、
想像できますか。
私にはその音がどんな音なのかさっぱりわからなかった。
助監督の一言で入学式の講堂は、静まり返る。
あまりの静けさに、目を閉じると、
ここに何百人ものエキストラがいるのを忘れてしまいそうだ。
「無音(むおん)」
これを今から録音すると言う。
なぜ、か?
映像と映像を繋ぎ合わせると、
どうしても“つなぎ目”が出来てしまうそうだ。
この“つなぎ目“に「無音」という音をかぶせる。
だから、シーンごとに無音が必要なのだ。
講堂の無音、教室の無音、廊下の無音。
どれも同じ無音のようだが、
同じではない。
「目には見えない、音としても聞こえない。けれど、大切なコト。」
映画製作の現場に来なかったら、
このことに気がつかなかっただろう。
「行動することが、何かを得られるきっかけになる。これも、大切なコト。」

