09/11
竹下景子with南山大学 ~自然を感じることから~
みなさんこんにちは☆
さて、皆さんは竹下景子という女優さんを知っていますか?
名古屋出身で、南山中学校、南山高等学校女子部を卒業されています。映画「男はつらいよ」や「北の国から」(フジテレビ 1981年~)など数多くの有名作品に出演されています。
しかし、竹下さんは女優業にとどまりません。環境問題に関心を持たれ、幅広く活動していらっしゃいます。
その活動の一つとして、竹下さんは名古屋や北海道のNPO(非営利団体。利益を得ることを目的としていない団体のこと。)と関わって、子供たちに環境の大切さを教えています。特に、記憶に新しいのは、4年前に開催された「愛知地球博」での日本館の総館長を務められていたことではないでしょうか。
女優業に忙しい竹下さんですが、環境問題に関心を持たれたきかっけは何だったのでしょうか?
それは、竹下さんは、自分の成長とともに、日本の工業化が進み、自然が失われていった世代であったことです。竹下さんは、名古屋市緑区出身ですが、幼いころはまだここ周辺にも多くの小川や畑などの自然がたくさん見られたそうです。
そして、夏には潮干狩り、冬にはスキーなど、自然と触れながら育ちました。出産した後も、子どもが自然を感じることは大事だと考え、山や海などへのキャンプなどの家族行事から、昆虫採集まで、さまざまなことを子供と一緒になってやられていたそうです。今でも、毎年スキューバダイビングを楽しんでいらっしゃいます。
しかし、次第に縮小していく自然や、地球温暖化による気温上昇も肌に感じられてきました。
そして、ある時、レイチェル・カーソン最後の作品『sense of wonder』と出会いました。
このレイチェルの言葉に魅せられ、子どもたちが自然を感じることの大切さを知り、富良野自然塾のインストラクターをはじめとする数々の環境活動に力を入れられるようになりました。
今回の講演で一番心に残ったことは、「水」の話でした。
今地球を直径1mの円とすると、およそ3分の2は水でできているようです。しかし、綺麗な真水は、その中の割合で言うとティースプーン一杯にもなりません。そして、そのきれいな水を作り出す森林は、毎年日本の国土にある全森林の3分の1ずつ減っているそうです。
このままのペースだと100年たたずして地球上の森林を失ってしまいます。わたしたちは、子孫により良い形で環境を残す使命があります。地球は46億年の道を歩んできました。わたしたちの直接の子孫である人類は200万年前に誕生したと推定されます。200年前に産業革命がおこり、現在のハイテクな社会に進化し始めました。何か違う変化が一つでも地球に起こっていたら、もしかしたら今の地球はないかもしれません。そして、そんな偶然が作ってきた大切な地球を、私たち人間だけのエゴによって、生命の住めない状態にしてしまおうとしています。
地球のためにやれることはたくさんあります。しかし、何から手をつけていいのかわからないのも事実です。竹下さんのメッセージは、「自然を感じること」だとおっしゃっていました。
たぶん、私たちは、明日からも、同じような生活の繰り返しになると思います。急に原始時代の生活を送ることは不可能です。車や電気製品も必要です。それらを生活からすべて排除することはできません。
でも、私たちにできること、通学途中に周りの緑を少し見ること、授業中に脇見をして近くの木をボーっと眺めてみること、放課後に裏の河原で水遊びをすること、何でもいいと思います。

