06/08
「南山の先生」第14弾 真のエリート
南山大学フランス学科の中でもダントツで茶目っ気No.1を突っ走る、それがCourron David(クーロン・ダヴィッド)准教授である。
見よ。このカウボーイハットを。
見よ。この南仏の風の様な笑顔を。
インフルエンザさえも吹き飛ばしてしまいそうな程いつも陽気なクーロン先生だが、その奥には何が秘められているのか?
今回は「お茶目」の一言で語り尽くせないクーロン・ワールドに潜入する。
入ったら意外と抜け出せない…かもよ??
彼こそがフランス学科の名物先生、クーロン・ダヴィッドである。
見るからにおちゃめ。先に言っておこう。彼に「かわいい」という褒め言葉を言うと、異常に喜ぶ。
今日はそんなクーロン先生にインタビューした模様をお伝えしよう。
まず、ありきたりの質問「クーロン先生の専門はなんですか」と尋ねたところ、返ってきた一言。
「まず、私は専門という言葉が嫌い。」
と、いきなりクーロン的発言。
「興味があることだったら全部、研究して、自分の考え、意見をまとめて論文を書く。だっていろんな事は繋がっているんだよ。だからまぁ、興味のある法や政治のことはだいたい網羅しているよ。」
そんなクーロン先生は今、シンガポールの大統領制に興味があるらしく部屋にはそれに関する本がズラリ。 なぜこれに興味を持ったのか、と尋ねると、
「昔からなぜか興味があった。大統領制度ってなんか魔法的じゃない?市民が何で、ただ一人の人間を支持し、崇めるのか。市民と大統領の関係ってすごく興味深いよ。」
大統領制度を"魔法的"と比喩できる人なんてそうそういない。
それもそのはず。クーロン先生はフランスのパリにあるglandes écoles(パリ政治学院) という、大学よりレベルの高い、まぁ簡単にいえば「超エリート政府養成学校」に4年間通い、卒業されているのだ。ここでは主に、「勉強の方法」を学ぶという。
ここで私は思い出した。『国家の品格』を著した藤原氏の言葉を。
「真のエリートというのは役にたたないような歴史や文学も身につけている。こうした幅広い教養が物事を冷静にかつ客観的に見つめるとこを可能にするのだ。」
ここにいる我らの教授は藤原氏の言う、「新のエリート」かもしれない。
このカウボーイハットをかぶった彼こそが。
そんな先生は趣味も豊富。
まずは言語。フランス学科の生徒たちにはしばしば「言語マニア」と呼ばれているくらいだ。
彼が操る言語は6ヶ国語。(フランス語、英語、日本語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語)
今は韓国語、フィンランド語、そしてインドネシア語も勉強中で、その数は生涯、更新されることであろう。
日本語検定1級も取得済みで、彼が書く字の美しさ、正確さの点は、間違いなく日本人である私に勝る。
最近の先生の趣味は韓国ドラマに大河ドラマ。それとギターも猛烈に始めたいらしい。
先生の趣味の話を聞いたら軽く2時間はかかってしまう。
クーロン先生の授業は基本、参加型。授業で扱う内容はしばしば難解なテーマも多いが、そこには先生のこんなメッセージが込められている。
「今まで習ったようなことをまた大学で勉強しても意味がない。難しいからこそやる気がわくのだし、そういう事を学べる場所っていうのが大学なんだ。妥協してはいけない。自分の可能性をどんどん広げてほしい。だからね、中途半端な気持ちで授業に来る生徒は大っきらい。」
ああ、最後のお言葉は胸にぐさっときますね。自分の可能性、信じて私も頑張ろう!
最後にクーロン先生から生徒にメッセージです。
「フランス語学科には女性が多いから特に女性に向けてのメッセージになってしまうけども・・・
日本の女性達にはもっともっと独立してもらいたい。男尊女卑がまだまだ残っている日本だけれども、そんな社会を女性自ら、打ち破ってもらいたい。経済的にも、社会的にもね。女性にはその力は十分あると思うから。
みんな、妻や母だけにとどまらず、一人の女性としても活躍してもらいたいな。」
クーロン先生のメッセージを胸に、フランス学科で自分の夢、無限大に広がる可能性に向かって切磋琢磨していきましょう! こんなユニークで偉大な教授が身近にいてくれることを幸せに思わずにはいられません。
キャンパス内でこんなおもしろい人に出会えると思うと、ワクワクしますよね。

