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法学部の刑務所参観(その1)
今回は法学部の実習の一環として、女子刑務所の様子を参観してきたので、少し紹介します。
刑務所とは裁判で懲役刑または禁固刑の判決を受け、罪が確定した者が実際に罪を償うための施設です。
刑務所は全国で67ヶ所ありますが、そのうち女子刑務所はたった8ヶ所しかありません。
そのため男子は初犯や累犯(2回目以上の犯罪)、罪の軽重、裁判を受けた場所によって細かく入所する刑務所が分かれますが、女子の場合は施設が少ないため、刑ごとに施設を分ける事ができません。ですから、年齢は20代から80代まで、国籍さえも違う受刑者が一緒に入所しています。
実際の社会でもそうですが、色んなタイプの人と衣食住を共にするのはなかなか大変なことですよね。
入所者のストレスも多大であり、ちょっとした感情の行き違いですぐにケンかになってしまうため、複数人で生活している部屋に置いてあるテレビも、1チャンネルしか見れないようにしてあるんです。
皆さんは、女子刑務所への入所理由で一番多いのはなんだと思いますか?
1番目は、覚せい剤などの薬物犯罪で、全体の36%ほどだそうです。
2番目に多いのが窃盗で26%。
次いで、無銭飲食や寸借詐欺、強盗や殺人などによる共犯という傾向があります。
「窃盗が一番多いのかな。」と思っていたので、少し驚きました。
さて、覚せい剤での入所者が増えると、今度は何が問題になってくると思いますか?
答えは医療費の増大です。
受刑者の薬代や入院代はすべて国民の税金から支払われますが、月100万円ほどかかるそうですよ。多いですよね。
これは覚せい剤の使用者が肝炎を患い、さらには合併症を引き起こし他の病気にかかってしまうためです。
また、薬物犯罪者は薬物依存が激しく、精神安定剤などの薬を必要以上に欲しがり、薬物依存から抜け出せないという現状なんだそうです。
さて話は変わって、今度は刑務所の役割について考えてみましょう。
もちろん入所者に罪を償わせることが一番の役割ですが、近年特に重要視されているのが教育機関としての役割です。教育には2種類あり、
1つ目は社会復帰させるための技能教育。
そしてもう一つが再び犯罪を起こさせないための指導です。
技能教育は、美容科、ボイラー運転科、介護サービス科、ビルハウスクリーニング科と様々あり、自分で好きな科を選び選定されれば受講する事ができます。
再犯予防の為の教育はあまり注目されておらず、最近まで義務化されていませんでした。しかし、ある犯罪歴のある者が起こした殺人事件によって、刑務所での教育および再犯予防の重要性が再認識され、今まで任意とされてきましたがついに義務化されました。具体的には、薬物依存からの離脱指導や被害者の視点を取り入れた指導など幅広くあります。
その2へ続く。

