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国際交流

N-Caster:

2007
10/11

Communication in Spain!(その3)

研修旅行後半の南部旅行では、スペインの諸都市をバスで回ることができた。ホームステイ先のレオンに近いスペイン西部の都市サラマンカでは、スペイン有数の伝統を持ったサラマンカ大学を訪れた。そこは大学というよりは、さながら古い美術館のようだった。サラマンカから南へ下った南部の中心地セビーリャでは、イスラムの影響を受けた教会が印象に残っている。

教会とはとても思えないような黄色やオレンジ色の建物の中には、褐色の肌を持つキリスト像があった。セビーリャの東に位置する遺跡が多く残る都市コルドバでは、イスラム教とキリスト教の混ざり合ったメスキータ(スペイン語でイスラム寺院の事) と、本場のフラメンコを見ることができた。

←セビーリャの教会

そこから南の海岸の町、ネルハでは、まさに南国といった雰囲気の町並みと海。
スペイン最大の観光地である南部の都市グラナダでは、なんといってもアルハンブラ宮殿。
特にアルバイシンの丘から見るグラナダの夜景とライトアップされたアルハンブラ宮殿は、今も鮮明に心に浮かぶ。そして最後のバルセロナでは、ガウディが設計した未完成ながら、他のキリスト教建築物とは一線を画した近未来的な大聖堂サグラダファミリア。お菓子の家や巨大なカメレオンなど、絵本から飛び出したような世界が広がるグエル公園。
そして、僕達サッカーをするものにとってはまさに聖地であるバルセロナFCの本拠地カンプノウ。どの都市もそれぞれ特色があり、自由で芸術的なスペインらしさを備えていた。今回のスペイン研修で、スペイン全土を回ってそれぞれの土地の文化を体験できた事は、非常に有意義な経験だった。 
              
 スペインという国は、日本とは全く違った生活習慣、文化を持っているだけではなく、ヨーロッパの中でも異質な存在であると言うことができる。それは、スペインの地理が産み出した、二つの宗教の戦いの歴史によるものだ。

かつてローマ帝国によって治められていたイベリア半島は、アフリカ大陸からの侵略に屈し、北部の一部を除いてイスラム教国が支配する土地であった。キリスト教イスラム教という2大宗教のイベリア半島をめぐる戦いは、イスラムとキリストの混ざりあった複雑な文化を形成していった。

例えば、北部のキリスト建築と南部のイスラム建築の違いには、目をみはるものがあった。
そしてそれらの戦いの歴史を体現するかのようなコルドバのメスキータという建物では、
ある部分まではイスラム建築で作られたモスク(イスラム寺院)で、残りの部分はキリスト建築の教会といった奇妙な作りになっていた。

数年前の同時多発テロ以降、キリスト教とイスラム教の対立は続いている。スペインで、二つの宗教の対立の歴史に触れ、この問題がいかに古くからあるのかということを改めて感じた。
さまざまな都市を訪れて気づいた事がある。

それは言葉の問題である。

僕のホームステイ先のレオン市は、カスティージャ地方と呼ばれる場所にあり、その地方で話されているカスティージャ語という言語が、現在のスペイン語と認識されている。
しかし南部のグラナダやバルセロナでは、僕らが学んでいるスペイン語と、多少スペルや発音といった点で異なった言語が話されていて、理解するのがかなり困難だった。
これらはスペイン語の方言と認識されているが、「スペイン語の方言よりも、外国語であるイタリア語の方がまだスペイン語に近い」と、言われることもあるほど、特徴的な方言が多い。
またスペインでは、それぞれの地方の分権が進んでおり、スペイン北部のバスク地方や、バルセロナがあるカタルーニャ地方など、いくつかの地方では自治政府を作り最終的にはスペインからの独立を目指しているといわれている。
言葉や文化など、どれをとっても地域ごとに様々な特徴を持つスペインが、この先も一つの国でいられるか他人事だが心配になってしまう。

次回、その4をお楽しみに!

(まるこす)

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